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Vision 2010年9月号から▽              ※ 内容は、2010年9現在のものです。


ショパンイヤー2010 特別後援:駐日ポーランド共和国大使館日本ショパン協会

 

岸和田城音楽祭

プレイエル

(fig.2)パリ1842年製プレイエル

 

第5回:河合優子  2010.11.20(土) 自泉会館
“ショパン〜祖国ポーランド、魂の輝き”  9/6チケット発売開始!

第4回:水本 桂&遠藤真理 2010.10.30(土)浪切小ホール
“ショパン〜伝説の生涯をたどる” チケット発売中!

第3回:仲道郁代  2010.6.27(日) 浪切小ホール
“ショパン〜その人生と名曲に秘められた謎”

第2回:平田尚子 2010.4.24(土) 自泉会館
“パリ〜ショパンそしてリストへの追憶”

第1回:相沢吏江子 2010.3.20(土) 自泉会館
“私のショパン、シューマン〜ニューヨークから想いを込めて”

 

岸和田城音楽祭

 

究極のコンサートは“1対1”たったひとりのために演奏されることだと思う。

 

岸和田城音楽祭(fig.1) 浪切小ホールにて プレイエルと 現代グランドピアノの置き換えのシーン(fig.3)

プレイエルの調律(fig.4)演奏会直前の山本宣夫氏によるプレイエルの調律

音楽祭開始前の上田忠敏氏(写真1)。
岸和田市で倉庫会社を経営する傍ら、岸和田城音楽祭実行委員会事務局として活動している。
演奏家や彼らが所属する事務所と直接交渉を行う日々。
高校時代にテレビで見た第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝の バン・クライバーンの
ピアノからすべては始まった。一時 ビートルズに傾倒するも 近年再びクラシックに魅せられる。

現在、岸和田城音楽祭実行委員会の藤本紀男委員長と共に、数名の委員と
「岸和田の街に音楽を根づかせたい」と様々なコンサートを企画する。
岸和田城音楽祭、それは岸和田音楽祭と名付けるのとは違いがあった。
ライトアップした岸和田城でのコンサートを夢見るが 野外での準備は実際難しい。
それでも、岸和田の文化を クラシックに限らず幅広い分野で
広めたいという思いからこの名は生まれた。

音楽祭の前身は「りんくうギャラリーコンサート」。
2003-2005年にかけて開催された10回のコンサートは、
地元出身の演奏家を中心に、外国人演奏家も含めて1200人以上の参加者を集めた。
当時「新たな魅力で町おこし」と新聞にも取り上げられた。
2003年8月、財団法人大阪府臨海りんくうセンターの役員から、
大阪府立「りんくう現代美術空間」展示スペースをコンサート会場にという申し出があり、
大阪府生活文化部文化課の承諾を得て、同10月、りんくうセンター堺臨海事務所ホールの
グランドピアノ(DIAPASON, S60年製セミコン)を移設・調律、客席用パイプ椅子200脚をも準備した。

2年間の地域コンサートの経験をベースに、岸和田商工会議所の文化観光振興委員会で提案、
岸和田城音楽祭として 新たなコンサート活動が始まった。地元出身の演奏家に発表の場を提供し、
また 国内外を問わず優れた演奏家を招くことも様々な出会いから実現している。
入場無料ではなく、無償演奏でもなく、助成金に頼らない自立したコンサートが基本である。
一般のコンサートホールでもクラシックコンサートの採算は難しくなり、
自主企画のクラシックコンサートがどんどん減少しているのが実情だ。
上田氏は言う。「私は 究極のコンサートは“1対1”だと思っています。」演奏家がたったひとりのために
演奏することがコンサートの原点だという意識を「根っこの部分」にずっと置いている。

関西国際空港に近いことは海外在住の演奏家を招くには有利、帰国前に岸和田に寄ってもらうことは
比較的容易だ。岸和田城音楽祭の開催日程は、すべて演奏者の都合に合わせる。
主会場の岸和田市立自泉会館は、国の登録文化財でもあり、音響も良く演奏家にも好評だ。
浪切ホールとの連携・協力も大切にしている。
演奏家自身の企画すなわち自主コンサートでは、家族総出の対応となり、練習時間の捻出も難しい。
日程調整、会場準備、宣伝活動すべてをセットアップして、演奏者には弾いていただくだけ。
開催当初から終演後の演奏家と 音楽祭実行委員会メンバーとの夕食交流会を行い、
会場近くの料理店で集う(写真5)。

演奏家にとっても 岸和田で演奏してみたいという意欲が高まる要因となる企画が実現した。
今年はショパン生誕200年という“ショパンイヤー”にふさわしく、19世紀ショパンが愛した
“プレイエル”(オリジナル フォルテピアノ)が5回のコンサートすべてに使われるというのである。
堺市在住のフォルテピアノ修復家山本宣夫氏は「フォルテピアノ・ヤマモトコレクション」を主宰、
50台のピアノを修復し所有している。
浜松でピアノづくりを学び、ウィーン芸術史博物館の新王宮内 古楽器博物館でフォルテピアノとの
運命的な出会いがありその修復に生涯をかける情熱家である。

すでにショパンコンサートは3回まで終わり、相沢吏江子氏、平田尚子氏、仲道郁代氏が演奏された。
3人のそれぞれが プレイエルの魅力を語り、山本氏は5回すべてにおいて特別解説をする。
世界中で ショパンが奏でられるショパンの年。
しかし ショパンの時代の名器プレイエルで演奏を聴けるコンサートは国内では珍しい。
ここ岸和田で 170年前、江戸時代に作られたプレイエルの響きを味わうことができるまたとない機会。
それが 全5回でつづる 2010年の岸和田城音楽祭なのだ。
今秋の第4・5回の開催が待ち遠しい。今年は ショパンに浸ってみよう。

岸和田城音楽祭実行委員会(fig.5)

第3回演奏会後の交流会 仲道郁代氏(左から4番目)を囲んで 藤本紀男委員長夫妻(右から2・3番目)、
上田忠敏氏(左端)岸和田出身ピアニスト佐々由佳里氏(中央)、調律師 福島雅明氏(右端)

 

河合優子:ピアノポーランド在住
水本 桂:ピアノベルギー在住
遠藤 真理:チェロNHK大河ドラマ「龍馬伝」でも演奏
仲道郁代:ピアノ日本で最も人気・実力を誇るピアニストのひとり
平田尚子:ピアノフランス在住
相沢吏江子:ピアノニューヨーク在住

 

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Vision 2010年9月号から▽              ※ 内容は、2010年9月現在のものです。

 

正木美術館 秋季展

 

 

正木美術館2010秋季展

2010年10月2日/土/ ー11月28日/日/


前期:10月2日(土)ー10月24日(日)
後期:10月30日(土)ー11月28日(日)



主催:正木美術館

 

開館時間:10:00 - 16:30 ※ご入館は閉館の30分前まで


休館日: 水曜日 ※但し11月3日(水・祝)は開館
10月25日ー29日、11月4日


料金:一般700円、大高生500円、中小生300円
※20名以上の団体は各100円引き

 

 

 

 

 

右:枯木叭々鳥図 与謝蕪村筆 江戸時代 18世紀
中:青木木米像 田能村竹田筆 江戸時代 文政6年(1823)
左:竹石図 室町時代 15世紀 正木美術館

 

和風_風に和す

風香--------- 風に香りが漂う。
風清 ---------風がきよらかなこと。
風竹 --------- 竹がそよそよと音をたてるさま。
風には、さまざまな趣がある。
〈風に和す〉とは、そうした風情と一体になり心なごませる
こと。古来、文人たちが目指したひとつの世界である。

文人とは、詩書画三昧に日々を暮らす人。詩を吟じ、書を愛し、絵筆に生きた中国の文人たちに、わが国の人々は憧れた。そして室町の水墨画や江戸の文人画は生まれた。

今回の展覧会は、文人趣味というテーマのもとに、室町の水墨画と江戸の文人画を同時に展観するものである。正木美術館所蔵の室町水墨画を中心にして、そこに江戸の文人画を特別ゲストで迎える。

室町と江戸という二つの時代の絵画世界に共通する気風と
は何なのか? また異なる美意識とは何か?

正木美術館の展示室に、初めて江戸の文人画を迎える秋。
二つの絵画世界が生まれた、文化サロンの場の風に和す---------。

 

【展示の構成】  ※ 会期中、一部作品の展示入替があります。

一 室町の風雅
墨蘭
墨竹
墨梅
瀟湘八景

二 中国の文人の世界
陶淵明
王維
杜甫
林和靖
蘇軾
方従義
王冕

三 江戸の文雅
祇園南海
与謝蕪村
青木木米
田能村竹田
貫名海屋
雲華上人
岡田半江
山本梅逸

四 風に和す
正木邸にて
---------秋風の初めて至る時

 

【関連プログラム】 展覧会入場者対象、◎は事前申し込み制

◎第四回 館長茶会「風に和す」
亭主 正木久彦(正木美術館館長)
10月10日(日)
@ 10:00 A 11:00 B 13:00 C 14:00
参加費: 1500円 各席15名

◎講演 「江戸の文雅ー秋風帖をめぐってー」
鈴木幸人(北海道大学准教授)
10月30日(土)14:00〜
定員:50名

◎第四回 卓話「床の間の一幅を愛でながら」
高橋範子(正木美術館主席学芸員)
11月13日(土)14:00〜
定員:25名

◎講演「清風のひととき」
佃 一輝(一茶庵宗家)
11月23日(火・祝)14:00〜
定員:50名

●ギャラリートーク
学芸員による展示室での作品解説
10月16日(土)14:00〜   11月3日(水・祝)11:00〜   11月20日(土)14:00〜
※ 申し込みは、正木美術館まで往復ハガキのみの受付です。1通につき2名様までお申し込 みいただけます。


正木美術館

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