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Vision2009年9月号から▽                     ※ 内容は、2009年9月現在のものです。

正木美術館

 この展覧会のタイトル「朱と墨」は、文字通り朱塗りの漆芸品で名高い根来塗と、墨の芸術である水墨画、墨蹟のいろどりを意味している。その朱色と墨色の作品群によって、独特の展示空間を創りだす。
根来の展示については、正木美術館蔵品の根来を一堂に展示する初めての機会となる。そこに、常盤山文庫所蔵の「重要文化財 根来輪花天目盆りんかてんもくぼん」をゲストに迎える。室町の亨徳四年(1455)に作られた奈良・西大寺什物。
この輪花の造形、根来独特の朱色の美しさは、朱の芸術の魅力をもっとも雄弁に物語っている。さらに、この根来塗の作品がとりもつ縁が生じた。常盤山文庫の水墨画、墨蹟の名品群を、正木美術館の水墨画、墨蹟と一堂に会すという初めての機会が、正木美術館の展示室で実現する。開館以来40年、蔵品だけで展示を行ってきた正木美術館にとって初めての試みとなる。
「オイお前、関西にスゲーヤツがいるナア」。やや興奮気味に言った父の姿を、息子は昨日のように覚えていた。昭和20年代の終わり頃の話である。父は、鎌倉の常盤山文庫創設者・菅原通済すがはらつうさい(1894-1981)。息子は後の根津美術館名誉館長・菅原壽雄(1924-2008)。戦争中から戦後におこった古美術の大移動期に、「中世禅林の墨蹟と水墨画」に絞った積極的な収集活動を行っていた関東のコレクター・菅原通済に、ライバル出現であった。その「スゲーヤツ」こそが、大阪泉州・忠岡の地の素封家、のちの正木美術館創設者・正木孝之であった。常盤山文庫と正木美術館のコレクター・菅原通済と正木孝之は、戦後、禅文化すなわち水墨画、墨蹟を収集する、東と西を代表する二大コレクターとして知られた人物である。東に菅原通済あり、西に正木孝之あり。互いに名品を収集した。常盤山の根来塗の名盆が縁結びとなり、この秋、正木美術館と常盤山文庫の名品たちが、大阪・忠岡の正木美術館で初めて出会い、高らかにその朱と墨のハーモニーを奏でる。

【 展示の構成 】

T 朱の魅力 ー根来の美ー
 根来とは、根来塗のこと。和歌山県岩出港にある根来寺やその周辺で、室町時代中頃まで生産されたと伝えられる朱漆を主とした漆芸品。碗や盆などの飲食器が多く、宗教用具、調度、茶道具など種類は多岐にわたる。これら根来塗は、「慕帰絵詞」ぼきえことばや「酒飯論絵詞」しゅはんろんえことばに描かれるように、わが国の中世の寺院で盛んに用いられていた。長い年月の使用によって中塗の黒漆が表れ、朱と黒が融合する味わい深い造形美をみせる。

U 墨の魅力ー国宝・毘嵐巻びらんかんを迎えてー
鎌倉・常盤山文庫の真髄を物語る、国宝<毘嵐巻びらんかん>すなわち「清抽正澄墨蹟せいせつしょうちょうぼくせき遺偈ゆいげ」が正木美術館にやってくる。遺偈とは、禅僧が書き残した遺言のこと。中国からの来日僧・清抽正澄(1274-1339)の最期の心象風景を記す。「毘嵐(迅速猛烈な大風)が空を巻き込んで、海水が立ち上がった!…さらば、皆よ。」中世禅宗史上屈指のこの墨蹟。書き出し3文字によって<毘嵐巻>と通称される。その作品を迎えうつのは、正木美術館の国宝「大燈国師墨蹟だいとうこくしぼくせき渓林偈・南嶽偈けいりんげ・なんがくげ」。禅文化の東西二大コレクションの国宝を、共に並べる。今展観の特別企画。 
展示期間は、2009年10月31日(土)〜11月8日(日)と限定される。

V 作品をめぐる八つの物語り  ー常盤山文庫と正木美術館 ー
 展示は、常盤山文庫VS正木美術館。常盤山の無学祖元墨蹟[図1]に、正木美術館の無学祖元賛六祖慧能図[図2]。
鎌倉・圓覚寺の開山、無学祖元むがくそげんゆかりの名品が並ぶ。常盤山の大燈国師墨蹟に、正木美術館の国宝・大燈国師墨蹟「渓林偈・南嶽偈」。常盤山の一休宗純像[図3]に、正木美術館の「一休宗純と森女図」[図4]、等々。そして、それぞれの作品に託された無二の物語りを綴ってゆく。常盤山の大燈国師墨蹟は、菅原通済、壽雄、春雄(現理事長)親子が初めて買った墨蹟。常盤山文庫の墨蹟収集のはじまりを告げる記念碑的な作品。重陽の節句を詠う無学祖元墨蹟[図1]は壽雄氏の婚礼の儀に円覚寺で掛けられた思い出深き一軸。壽雄氏は眠る。また、寂室元光墨蹟の一節「今朝すでに君は山を下り、私はこののち誰とこの月を見ればいいのだろうか…」は菅原壽雄氏が正木孝之の死に接し、捧げた名句であった。想いと共に、作品は生き続けている。

W 鎌倉で生まれた水墨画たち
 鎌倉の地の常盤山文庫の名品群を迎えるにあたり、正木美術館の蔵品のなかから鎌倉の地で誕生した、中世の鎌倉禅林ゆかりの水墨画を展示する。

X 天神コレクション
 常盤山文庫には、菅原道真すなわち天神様の有名なコレクションがある。公家・近衛信尹このえのぶただの天神図、また博多の禅僧・仙高ケんがいの天神図など、ユニークな作品の数々を展示する。

【関連プログラムの予定】 @〜Dは事前申込制
 創設者・正木孝之が昭和25年に建てた正木邸の広間を会場にして、講演やワークショップなどをお楽しみいただけます。土曜日の午後、特別な場所の特別な時間をゆっくりとお過ごしください。申し込みはいずれも、往復ハガキかメール(masaki-museum@msi.biglobe.ne.jp)にて希望の催し物名と開催日、住所、氏名、年齢を明記の上「美術館」までお送りください。定員になり次第、締め切らせていただきます。

@ 講演「朱の魅力 ー根来の美ー」
講師:西田宏子(根津美術館副館長)
日時:2009年10月11日(日) 14:00〜
A 講演「墨の魅力 ー国宝・毘嵐巻をむかえてー」
講師:高橋範子(正木美術館主席学芸員)
日時:2009年10月31日(土) 14:00〜
B 第二回 館長正木久彦茶会「苫屋とまやの秋」
日時:2009年10月18日(日)各席15名 @10:00A11:00B13:00C14:00
2009年11月15日(日)各席15名 @10:00A11:00B13:00C14:00
参加費:1500円
C 第二回 卓話「床の間の一幅を愛でながら」
講師:高橋範子(正木美術館主席学芸員)
日時:2009年11月7日(土) 14:00〜
D ワークショップ「ねり香づくり」
講師:山田松香木店
日時:11月21日(土) @13:00 A15:00  参加費:1500円
E 学芸員によるギャラリートーク
日時:2009年10月24日(土)/11月3日(祝・火)/11月21日(土)
いずれも11:00より(1時間程度)
F 呈茶(お茶と季節のお菓子)
時間:11:00〜15:30 
お一人様 500円
※ ただし、イベントのある日は お休みさせていただきます。

〒595-0812 大阪府泉北郡忠岡町忠岡中2-9-26
TEL 0725-21-6000 FAX 0725-31-1773
http://masaki-art-museum.jp/

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Vision 2009年3月号から▽                    ※ 内容は、2009年3月現在のものです。

正木美術館

正木美術館は、創設者・正木孝之(滴東・てきとう、1895〜1985)が多年にわたり収集した東洋美術品と、土地建物の寄付によって、昭和43年11月に一般公開された財団法人の美術館です。収蔵品の数は、国宝3点、重要文化財12点を含む1200点を数え、東洋古美術品の多彩な分野におよびます。なかでも、鎌倉、室町時代の水墨画、墨蹟の名品群は、わが国の中世禅宗社会の文化遺産として高く評価され、《中世禅林文化の宝庫》として親しまれています。また、利休62歳の寿像「千利休図」を始めとし、茶道具の美の領域も魅力の一つとなっています。近年は、現代美術作家・須田悦弘の作品が加わり、中世の美を未来へと継承する試みにも力を注いでいます。

■ 2009年春季展  
壷中天 -こちゅうてん- 中国陶磁コレクションを中心にして

正木美術館41年目のスタートは、中国陶磁コレクションを中心にした展覧会「壷中天 こちゅうてん」。
創設者・正木孝之に東洋古美術の神秘を開眼させた中国陶磁のコレクションを、まとまった形でお披露目する初めての展観です。
壷中天とは、壷のなかに別天地あり、の意。昔、費長房という人物が薬売りの老翁(仙人)が所持する壷のなかに入ると、そこには別世界の仙境があったという話(『後漢書』)に基づいています。
本展観は、文字どおり「壷」からはじまり、壷の神秘から中国陶磁の美へと作品をつないでいきます。また、水墨画の画面のなかに、壷のなかの仙境を訪ねます。それは小さな茶室の空間に心あそばせる、茶道の精神にも通じます。水墨画のなかの壷中、茶道のなかの壷中。そして、東洋陶磁のなかの小さな世界へと展示は展開していきます。41年目にしてあらたに披露される正木美術館の中国陶磁の世界―。ぜひおたのしみ下さい。

会 期  2009年3月29日(日)〜 5月31日(日)
休館日 水曜日(4月29日・5月6日 : 開館、その各翌日 : 休館)
時 間  10:00 -16:30 (入館は16:00まで)
入館料  大人700円 大・高生500円 中・小生300円
(団体20名以上、各100円引き)

■ 正木邸での催し

創設者・正木孝之が昭和25年に建てた正木邸の広間を会場にして、講演やワークショップなどをお楽しみいただけます。土曜日の午後、特別な場所の特別な時間をゆっくりとお過ごしください。
申し込みはいずれも、正木美術館のホームページからか、往復ハガキで、希望の催し物名と開催日、住所、氏名、年齢を明記の上「美術館」までお送りください。定員になり次第、締め切らせていただきます。

T・講演とワークショップ

◎ 講演「正木美術館の中国陶磁コレクションについて」
本展覧会のために作品調査をお願いした守屋雅史氏にお話いただきます。展示室でのギャラリートークも。守屋氏の、作品への心優しいまなざしと解説をおたのしみください。
講師   守屋雅史(大阪市立美術館学芸担当課長)
日時   4月11日(土)14:00 -15:30
定員   30名
参加費  無料(ただし、当日券をご提示ください)

◎ ワークショップ「立花をたのしむ」
立花を「りっか」と呼ぶ以前の、室町時代の立花「たてはな」を現在に継承する佐野玉緒さんをお迎えし、立花をご指導いただきます。室町文化を知る、貴重なひとときを体験なさいませんか?
講師  佐野玉緒(銀閣慈照寺華務係花方) 
日時  4月25日(土)14:00 -15:30 5月16日(土)14:00 -15:30
定員  各15名 
参加費 1000円 当日は、花ばさみと手ぬぐいをご持参ください

U・館長茶会と卓話

◎ 第1回 館長茶会「壷中天のひととき」
館長・正木久彦が亭主となり、皆さまをお招きする茶会のひととき。名碗、名茶器、そして今回は京都・京華堂の銘菓「壷中天」をおたのしみいただきます。各席15名。
日時   5月4日(祝)@13:00 -14:30 A15:00 -16:30 参加費 1000円 

◎ 卓話「床の間の一幅を愛でながら」(第1回)
床の間に掛けられた一幅を鑑賞しながら、水墨画・墨蹟の魅力
を語り綴ります。当日の掛け物はおたのしみに。ギャラリートークも。
講師   高橋範子(正木美術館主席学芸員)
日時   5月2日(土)14:00 -15:30
定員   20名 
参加費  無料

【ギャラリートーク】正木邸の催しとは異なります。申込み不要。
学芸員が展覧会をご案内します。
日時  5月3日(日・憲法記念日)11:00 -12:00
参加費 無料(ただし、当日券をご提示ください)

 

〒595-0812 大阪府泉北郡忠岡町忠岡中2-9-26
TEL 0725-21-6000 FAX 0725-31-1773
http://masaki-art-museum.jp/

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Vision 2009年2月号から▽                    ※ 内容は、2009年2月現在のものです。

『いちご畑はる』は2007年1月、とんぼ池公園の球場グラウンド前にオープンした、いちご狩り農園です。ハウスの中に一歩足を踏み入れると、丹誠込めて育てあげられた、いちごの甘〜い香りと、緑の葉が、訪れる人の心を和ませてくれます♪♪♪
来園されたお客さまを、笑顔いっぱいにしたい!という気持ちをこめて・・・

赤い宝石 「あすかルビー」 60分 食べ放題 !!
    

ケーキ、アイスクリーム、ドリンクバー付き!練乳・チョコチップなど、トッピングも豊富!

いちごは高設栽培なので採りやすくとっても清潔。小さいお子様連れでも安心して楽しんでいただけます。→
←座ってくつろげるコーナーを設置。ご家族でゆったりと、いちごを召し上がっていただけます。
車椅子やベビーカーのお客様に安心してご来園いただけるように、いちごハウス内はもちろん、障害者用トイレ等の設備も整えています。(念の為、車椅子の方はご来園前にお電話にてご確認下さい。)

私たち haru のスタッフは、美味しいいちごとの出会いをテーマに、癒しの空間を創造していきたいと考えています。 ●開園時期 1月初旬〜6月初旬
●入園時間 9:00〜16:00(最終入園15:00まで)
●料金案内 大人・中学生以上    ・・・ 2,000円
小学生        ・・・ 1,600円
3歳以上〜小学生未満・・・ 1,200円
3歳未満          ・・・ 無 料

とんぼ池観光農園 いちご畑 はる

岸和田市尾生町2415-1
TEL 072-440-0200 hppt://www.haru-ichigo.com

いちご畑はるでは、お客様においしいいちごのご提供とより良いおもてなしをさせていただく為に、日時指定の予約優先制となっております。



  
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