
Vision 2009年3月号から▽ ※ 内容は、2009年3月現在のものです。

正木美術館は、創設者・正木孝之(滴東・てきとう、1895〜1985)が多年にわたり収集した東洋美術品と、土地建物の寄付によって、昭和43年11月に一般公開された財団法人の美術館です。収蔵品の数は、国宝3点、重要文化財12点を含む1200点を数え、東洋古美術品の多彩な分野におよびます。なかでも、鎌倉、室町時代の水墨画、墨蹟の名品群は、わが国の中世禅宗社会の文化遺産として高く評価され、《中世禅林文化の宝庫》として親しまれています。また、利休62歳の寿像「千利休図」を始めとし、茶道具の美の領域も魅力の一つとなっています。近年は、現代美術作家・須田悦弘の作品が加わり、中世の美を未来へと継承する試みにも力を注いでいます。
■ 2009年春季展
壷中天 -こちゅうてん- 中国陶磁コレクションを中心にして
正木美術館41年目のスタートは、中国陶磁コレクションを中心にした展覧会「壷中天 こちゅうてん」。
創設者・正木孝之に東洋古美術の神秘を開眼させた中国陶磁のコレクションを、まとまった形でお披露目する初めての展観です。
壷中天とは、壷のなかに別天地あり、の意。昔、費長房という人物が薬売りの老翁(仙人)が所持する壷のなかに入ると、そこには別世界の仙境があったという話(『後漢書』)に基づいています。
本展観は、文字どおり「壷」からはじまり、壷の神秘から中国陶磁の美へと作品をつないでいきます。また、水墨画の画面のなかに、壷のなかの仙境を訪ねます。それは小さな茶室の空間に心あそばせる、茶道の精神にも通じます。水墨画のなかの壷中、茶道のなかの壷中。そして、東洋陶磁のなかの小さな世界へと展示は展開していきます。41年目にしてあらたに披露される正木美術館の中国陶磁の世界―。ぜひおたのしみ下さい。
会 期 2009年3月29日(日)〜 5月31日(日)
休館日 水曜日(4月29日・5月6日 : 開館、その各翌日 : 休館)
時 間 10:00 -16:30 (入館は16:00まで)
入館料 大人700円 大・高生500円 中・小生300円
(団体20名以上、各100円引き)
■ 正木邸での催し
創設者・正木孝之が昭和25年に建てた正木邸の広間を会場にして、講演やワークショップなどをお楽しみいただけます。土曜日の午後、特別な場所の特別な時間をゆっくりとお過ごしください。
申し込みはいずれも、正木美術館のホームページからか、往復ハガキで、希望の催し物名と開催日、住所、氏名、年齢を明記の上「美術館」までお送りください。定員になり次第、締め切らせていただきます。
T・講演とワークショップ
◎ 講演「正木美術館の中国陶磁コレクションについて」
本展覧会のために作品調査をお願いした守屋雅史氏にお話いただきます。展示室でのギャラリートークも。守屋氏の、作品への心優しいまなざしと解説をおたのしみください。
講師 守屋雅史(大阪市立美術館学芸担当課長)
日時 4月11日(土)14:00 -15:30
定員 30名
参加費 無料(ただし、当日券をご提示ください)
◎ ワークショップ「立花をたのしむ」
立花を「りっか」と呼ぶ以前の、室町時代の立花「たてはな」を現在に継承する佐野玉緒さんをお迎えし、立花をご指導いただきます。室町文化を知る、貴重なひとときを体験なさいませんか?
講師 佐野玉緒(銀閣慈照寺華務係花方)
日時 4月25日(土)14:00 -15:30 5月16日(土)14:00 -15:30
定員 各15名
参加費 1000円 当日は、花ばさみと手ぬぐいをご持参ください
U・館長茶会と卓話
◎ 第1回 館長茶会「壷中天のひととき」
館長・正木久彦が亭主となり、皆さまをお招きする茶会のひととき。名碗、名茶器、そして今回は京都・京華堂の銘菓「壷中天」をおたのしみいただきます。各席15名。
日時 5月4日(祝)@13:00 -14:30 A15:00 -16:30 参加費 1000円
◎ 卓話「床の間の一幅を愛でながら」(第1回)
床の間に掛けられた一幅を鑑賞しながら、水墨画・墨蹟の魅力
を語り綴ります。当日の掛け物はおたのしみに。ギャラリートークも。
講師 高橋範子(正木美術館主席学芸員)
日時 5月2日(土)14:00 -15:30
定員 20名
参加費 無料
【ギャラリートーク】正木邸の催しとは異なります。申込み不要。
学芸員が展覧会をご案内します。
日時 5月3日(日・憲法記念日)11:00 -12:00
参加費 無料(ただし、当日券をご提示ください)
〒595-0812 大阪府泉北郡忠岡町忠岡中2-9-26
TEL 0725-21-6000 FAX 0725-31-1773
http://masaki-art-museum.jp/
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